資格を取得して転職!助成金・給付金を活用してお得に資格を取ろう!

資格を取得して転職を目指していても、お金の面で悩みを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時におすすめなのが教育訓練給付金制度です。この制度は、スキルアップやキャリアアップを目指す方々にとって大きなサポートとなりますが、制度の利用にはいくつかの注意点が存在します。この記事では、教育訓練給付金を効果的に活用するための重要なポイントを、具体的に解説していきます。

教育訓練給付金制度の種類と内容

教育訓練給付金制度は、キャリアアップやスキルアップを目指す方にとって、大きな支援となる制度です。この制度にはいくつかの種類があり、それぞれの特徴や条件が異なります。以下で、その詳細について解説します。

一般教育訓練給付金

一般教育訓練給付金は、雇用保険に加入している方々が、特定の教育訓練を受講し、その修了を果たした際に支援を受けられる制度です。この給付金は、雇用の安定や就職促進を図る目的で設けられており、受講者が負担した教育訓練経費の一部を補助します。

支給額は?

一般教育訓練給付金の支給額は、受講した教育訓練経費の20%(上限10万円)となっています。ただし、支給額が4,000円未満の場合は支給の対象外となります。

目指せる資格は?

一般教育訓練給付金で対象となる講座には、MOSや簿記、TOEICなど幅広い講座などが含まれます。各資格に応じた教育訓練プログラムを選択することで、自己の目標達成に向けた一歩を踏み出せます。

特定一般教育訓練給付金

この給付金は、速やかな再就職やキャリア形成を目指す労働者に対して非常に有用な支援制度です。この給付金は、受講費用の一部を補助することで、スキルアップや資格取得の機会を広げます。

支給額は?

支給額は、受講費用の40%で、最大20万円までとなっています。ただし、支給額が4,000円を下回る場合は支給されません。

目指せる資格は?

行政書士や宅地建物取引士、保育士など資格を取得していないと就けない仕事が含まれます。具体的な資格やプログラムについては、教育訓練提供機関や関連ウェブサイトで確認することができます。

専門実践教育訓練給付金

この給付金は、労働者の中長期的なキャリア形成を支えるために設計された制度です。この制度では、実践的なスキルを身につけることで、再就職した場合、追加の支給を受けることができます。

支給額は?

専門実践教育訓練給付金では、受講者が支払った受講費用の50%(上限40万円)が支給されます。ただし、支給額が4,000円未満の場合は支給対象外となります。最大3年間の支給期間が設定されており、6か月ごとに支給申請を行います。

目指せる資格は?

看護師やキャリアコンサルタント、調理師、社会福祉士など幅広い資格が対象となっています。自分が目指している資格が対象に当たるかどうかはハローワーク等で確認してみましょう。

教育訓練支援給付金

この給付金は、専門実践教育訓練給付を受ける資格がある方のうち、特定の条件を満たす離職者に対して支給される制度です。この給付金は、特にキャリアアップやスキルアップを目指す若年層を対象としています。

支給額は?

教育訓練支援給付金の日額は、離職前の6か月間の賃金から算出された基本手当の日額の80%に相当します。この基本手当の日額は、離職前の賃金の合計を180で割った額の80%から45%の範囲で設定され、上限があります。

目指せる資格は?

教育訓練支援給付金を利用して目指せる資格は、専門実践教育訓練に関連するものです。これには、業務独占資格や名称独占資格の取得に向けた養成課程、専門職大学院などの高度な専門教育、またITスキルなどの実践的な技術を身につけるためのプログラムが含まれます。これらの教育訓練は、中長期的なキャリア形成に資する内容となっています。

教育訓練給付金制度を利用する際の注意点

教育訓練給付金制度は、多くの方々にとって有益な支援ですが、制度を利用する際にはいくつかの注意点があります。ここでは、利用する際に知っておくべき主要なポイントをご紹介します。

先払いで受講料が必要

教育訓練給付金制度を利用するには、最初に受講料を自己負担で支払う必要があります。この制度では、給付金の支給が訓練の終了後、あるいは訓練期間中の一定の段階で行われるため、受講開始時には受講料の全額または一部を先払いしなければなりません。したがって、受講を希望するコースの費用を事前に準備し、給付金支給のタイミングを考慮して計画的に資金管理を行うことが必要です。

途中でやめると給付金がもらえない

もし受講者が教育訓練プログラムを途中で辞めてしまった場合、残念ながら給付金は支給されません。給付金の受け取り条件は、プログラムの完全な修了に依存しています。途中でコースを辞めると、既に支払った受講料は返金されず、受講者の負担となるため、プログラム選択時には自分のスケジュールや最後までやり切れるかを慎重に評価することが肝要です。

教育訓練経費に含まれない費用もある

教育訓練給付金制度では、教育訓練経費の一部が補助されるものの、全ての費用がカバーされるわけではありません。例えば、交通費や教材費、追加の学習支援ツールなど、教育訓練経費に含まれない費用が発生することもあります。これらの費用は、給付金の範囲外となるため、受講者が自己負担する必要があります。プログラムに申し込む前には、これら追加の費用についても調査し、全体の費用を計画することが重要です。

給付金を返済いなければならない場合もある

教育訓練給付金制度を活用する際、場合によっては給付金を返済する必要が生じることがあります。返済が必要となる具体的な状況や条件は様々で、返済期間や利息の発生の有無も異なります。

返済義務が生じる例としては、受講中に勤務先から給料を得ていた場合や、特定の期間内に職を離れた場合などが挙げられます。このような場合、将来の収入や職業計画を考えながら、制度の利用を検討することが大切です。

一度受給すると3年受給できなくなる

教育訓練給付金を一度受け取ると、次に同様の給付を受けられるまでに最低3年間の期間を要します。したがって、教育訓練の選択には慎重さが求められます。

教育訓練給付金を受けることの回数に直接的な制限は設けられていませんが、給付を一度受けた後は、その支給が決定された日から最低でも3年間は、再度の支給を受けることはできません。専門実践教育訓練給付金のように、複数回にわたって支給されるタイプの給付金では、最後の支給決定日から3年経過する必要があります。

無計画に教育訓練を受けてしまうと、将来的に教育訓練給付金を必要とする時に受給できなくなる可能性があるため、注意が必要です。

まとめ

資格取得を通じた転職を支援する教育訓練給付金制度は、キャリアアップを目指す多くの方々におすすめの制度です。今回解説した内容を参考に、制度の内容や支給額、対象の資格等を理解したうえで、注意点も踏まえた上で、自分のキャリアプランに合わせて慎重に利用を検討するようにしましょう。